最上級の「実務レベル」は25人
日本ホテル教育センターは10月24日、「和食検定」の2019年度第1回の試験を行った。三つのレベルで合計423人が受験。226人が各レベル各級の認定を取得した。最上級の「実務レベル」は25人が認定された。
同検定は「日本の食文化を正しく理解し、伝えるための基礎知識を普及する」「和の食文化を継承、発信するために必要な専門知識と実務知識を測る」ことを目指した筆記試験。旅館・ホテル、飲食業従事者をはじめ、一般、学生など誰もが受験できる。
試験は和食の初心者対象の「初級レベル」、和食に興味がある一般の人など対象の「基本レベル」、既に基本レベルで認定を受けた現場の指導者ら対象の「実務レベル」の各レベルがある。
初級レベルは今回、学生を中心に248人が受験。143人が同レベルの1、2、3級に認定された(1級19人、2級43人、3級81人)。認定率は57.7%と半数を超えたが、「若い層で和食の知識不足が如実に表れている」(事務局)と、認定率が想定より低い数字だったようだ。同レベルの受験は学校関係が増え、今回は66%。年齢層は10代が36%、20代が43%を占めた。
基本レベルは149人が受験し、1級で14人、2級で44人の計58人が認定。認定率は38.9%だった。認定率はこのところ40%前後で推移しており、事務局は率の向上へ「対策講座などを通し、学習支援に努めたい」としている。
実務レベルは26人が受験し、1級で13人、2級で12人の計25人が認定。認定率は過去最高の96.2%だった。「現場の指導に当たる人材として、活躍の場をさらに広げてほしい」(同)。受験者の内訳を見ると、レストラン接客が46%と最も多く、以下、和食店接客21%、旅館接客11%、その他個人11%、調理7%、その他企業4%となっている。
次回の検定は来年2月22日、初級、基本の各レベルで、東京、名古屋、大阪、福岡の4都市で行う。12月2日から受験の申し込みを受け付ける。